離婚予定の契約妻ですが、クールな御曹司に溺愛されて極甘懐妊しました


「すーちゃん、綺麗よ……」

 ホテルのブライズルーム。
 ひとしきり準備を終えた花嫁に母が涙ぐみながら言う。

 今日の純玲のウエディングドレスはお腹を圧迫させないようにデザインされ、チュールレースのスカートがふんわりとしたプリンセスラインのものだ。

 あれから2ヶ月、12月に入り妊娠5ヶ月となる純玲は今日泰雅とホテルのチャペルで式を挙げる。
 やはり、結婚式はした方がいいとの母と泰雅のたっての希望だった。もちろん純玲も嬉しい。

 当初あった悪阻は1ヶ月位でだいぶ治まったのだが、気持ち悪さで食欲が落ち少しやせてしまった。
 
 神崎と夫に『心配で仕事にならないから』と懇願され、早々に産休を取ることになってしまった。
 そんな早く産休を取れる制度はなかった気がするが、上司の神崎が大丈夫だからと言っていたのでとりあえずお言葉に甘えさせてもらった。

 ともあれ、現在は体調も落ち着いており、食欲もありお腹の子の発育も順調だ。
 先日の検診で医師にお腹の子は女の子の可能性が高いと言われた。
 
 付き添ってくれた泰雅は『君に似た女の子だったらいいな』と喜んでいたが、内心、容姿も頭脳も父親に似てくれれば何かと将来安泰かなと思う。

 でも、健康に生まれてくれさえすればそれでいい。