離婚予定の契約妻ですが、クールな御曹司に溺愛されて極甘懐妊しました

 雄一郎との親子関係は今後も公表しない。
 肇がこのことを盾に脅したりしたとしても、情報を売ったとしても百田側で何とでも出来るそうだ。強大な金の力とはそういうものらしい。

 しかし純玲はもし知られることになっても構わないと思っている。
 どれだけ多くの悪意や妬みの目にさらされても、自分を思ってくれる人が必ずいることがわかったから。

「麗さんは、百田の社内調査に協力してくれていたんですね」

「そう。それと高梨の同棲相手は俺たちの同窓生でもあるんだ。幸運にも、百田の会計監査を担当している監査法人の会計士だから、不審な金の動きがないか調査してもらっていた」

 とにかく極秘だったので、それぞれの事務所で会うことは控え、ふたりの住むマンションで情報提供を受けていたらしい。
 肇は麗が同棲していることを知っていながら悪用して泰雅が浮気をしていると純玲に思い込ませようとしたのだ。

「極秘といえば高梨は同棲していることはおろか、交際していることを所長に言っていないらしい。だから、俺たちがスピード結婚したのが羨ましいんだと」