思わず感嘆の声が漏れる。
精巧に作られた菫の花のモチーフを華奢なチェーンが繋ぐ繊細だが存在感のあるデザインだ。
素材はプラチナのように見える。これってかなり高価なものではないだろうか。
「向こうでたまたま見かけて、きっと君に似合うんじゃないかと思ったんだ」
「こんな、素敵なものを頂いていいんでしょうか」
彼が自分を気に掛けてくれたことの嬉しさと、こんな高級なものを貰ってしまっていいのだろうかという戸惑いがせめぎ合う。
「先々月君の誕生日だったろう? 遅くなったけど受け取ってもらえたら嬉しい。あぁ、でも、アクセサリーは婚約者に嫌がられるか? いくら古い付き合いとはいえ、他の男から貰ったって変に誤解されたらまずいか」
「……あ」
泰雅の言葉にが純玲の意識を現実に引き戻す。
(そうだった。肇さんにプロポーズされた次の日が英会話の日だったから、浮かれて先生にビデオ通話で『結婚することになりそうです』と報告しちゃってたんだ……)
こんなことになるなら、調子に乗らないで黙っておけばよかった。言い淀む純玲の様子に泰雅はいぶかしげな顔になる。
「確か他部署の3つ年上の男と仕事を通じて知り合って、結婚するっていってたよな――何かあったのか?」
精巧に作られた菫の花のモチーフを華奢なチェーンが繋ぐ繊細だが存在感のあるデザインだ。
素材はプラチナのように見える。これってかなり高価なものではないだろうか。
「向こうでたまたま見かけて、きっと君に似合うんじゃないかと思ったんだ」
「こんな、素敵なものを頂いていいんでしょうか」
彼が自分を気に掛けてくれたことの嬉しさと、こんな高級なものを貰ってしまっていいのだろうかという戸惑いがせめぎ合う。
「先々月君の誕生日だったろう? 遅くなったけど受け取ってもらえたら嬉しい。あぁ、でも、アクセサリーは婚約者に嫌がられるか? いくら古い付き合いとはいえ、他の男から貰ったって変に誤解されたらまずいか」
「……あ」
泰雅の言葉にが純玲の意識を現実に引き戻す。
(そうだった。肇さんにプロポーズされた次の日が英会話の日だったから、浮かれて先生にビデオ通話で『結婚することになりそうです』と報告しちゃってたんだ……)
こんなことになるなら、調子に乗らないで黙っておけばよかった。言い淀む純玲の様子に泰雅はいぶかしげな顔になる。
「確か他部署の3つ年上の男と仕事を通じて知り合って、結婚するっていってたよな――何かあったのか?」



