思わず純玲は声を上げた。
百田はヘルスケア事業、特にMRIなどの大型診断装置において世界でもトップクラスのシェアを誇っている。
その情報を専務が流していてその片棒をオノデラ貿易が担いでいたとしたら、役員不正どころの話ではない。
「さらに菊間専務はかなりの裏金を作っている。彼のことを放置していたのは社長にあるのではないですか? 調べるのに苦労しましたが、この他にもグレーな案件がいくつもありましたよ。それを黒いものとしてまとめて、大々的にマスコミに売り込むことも可能です」
全部そのファイルに記載してありますと泰雅は言う。パラパラと紙をめくっていた雄一郎はファイルを閉じ、神崎に渡す。神崎は中身を見て目を見開いている。きっと内容が重いものなのだろう。
「なぜ、我が社の不正をそこまでして暴こうとするのか? 弁護士の正義感からか?」
雄一郎の問いに泰雅は口元の笑みを冷たく深めた。
「そんなわけないでしょう?完全に私利私欲ですよ。さっきも言った通り、少しでもあなたの弱みを握って、あなたが純玲を無理やり利用しようとした時、対抗できるカードが欲しかったんです」
百田はヘルスケア事業、特にMRIなどの大型診断装置において世界でもトップクラスのシェアを誇っている。
その情報を専務が流していてその片棒をオノデラ貿易が担いでいたとしたら、役員不正どころの話ではない。
「さらに菊間専務はかなりの裏金を作っている。彼のことを放置していたのは社長にあるのではないですか? 調べるのに苦労しましたが、この他にもグレーな案件がいくつもありましたよ。それを黒いものとしてまとめて、大々的にマスコミに売り込むことも可能です」
全部そのファイルに記載してありますと泰雅は言う。パラパラと紙をめくっていた雄一郎はファイルを閉じ、神崎に渡す。神崎は中身を見て目を見開いている。きっと内容が重いものなのだろう。
「なぜ、我が社の不正をそこまでして暴こうとするのか? 弁護士の正義感からか?」
雄一郎の問いに泰雅は口元の笑みを冷たく深めた。
「そんなわけないでしょう?完全に私利私欲ですよ。さっきも言った通り、少しでもあなたの弱みを握って、あなたが純玲を無理やり利用しようとした時、対抗できるカードが欲しかったんです」



