「ならいっそのこと、小野寺ではなく、百田の娘として真っ当な相手と結婚させてしまえばいい。今、社長にたてつくことのできる人間はいませんからね。お母上も一昨年亡くなっていますし」
「じゃあ、私が秘書室に異動になったのは……」
純玲の疑問に神崎は微笑を浮かべる。
「もちろんきっかけは目の届く所にいてもらいたいということでしたが、だからといって無能な人間は秘書室には入れませんよ。あなたには相応の気遣いも能力もあった。社長付にしたのは“百田の獅子”も病気で少し弱気になりましてね。近くに純玲さんがいてくれたら元気になるかなと思ったからです。テキメンでした」
「――まったく、お前は、余計な事ばかりする」
雄一郎は諦めたように深い溜息をつくが、神崎は構わず続ける。
「で、小野寺夫妻の許可を貰ったところであなたに全て話すつもりだったのですが、驚きましたよ。まさかノーマークだった白石先生とあっというまに結婚してしまった」
「……そうだったんですね」
純玲が思わず声を漏らすと、泰雅が雄一郎に向かって声を発した。
「僕ごときでは、純玲の相手としてはご不満でしょうか?」
挑戦的な口調に雄一郎がピクリと反応する。
「じゃあ、私が秘書室に異動になったのは……」
純玲の疑問に神崎は微笑を浮かべる。
「もちろんきっかけは目の届く所にいてもらいたいということでしたが、だからといって無能な人間は秘書室には入れませんよ。あなたには相応の気遣いも能力もあった。社長付にしたのは“百田の獅子”も病気で少し弱気になりましてね。近くに純玲さんがいてくれたら元気になるかなと思ったからです。テキメンでした」
「――まったく、お前は、余計な事ばかりする」
雄一郎は諦めたように深い溜息をつくが、神崎は構わず続ける。
「で、小野寺夫妻の許可を貰ったところであなたに全て話すつもりだったのですが、驚きましたよ。まさかノーマークだった白石先生とあっというまに結婚してしまった」
「……そうだったんですね」
純玲が思わず声を漏らすと、泰雅が雄一郎に向かって声を発した。
「僕ごときでは、純玲の相手としてはご不満でしょうか?」
挑戦的な口調に雄一郎がピクリと反応する。



