離婚予定の契約妻ですが、クールな御曹司に溺愛されて極甘懐妊しました

 泰雅はニューヨーク州の司法試験に合格し、そのまま現地事務所で企業法務の弁護士として従事していたらしい。帰国後は勤め先のパートナー弁護士になったという。

「パートナー弁護士って、経営側になるって事ですよね」
 所長と共に事務所を経営する立場のパートナー弁護士になると、立場も収入も桁違いに上がるはずだ。しかも彼の勤め先は国内でも大手の法律事務所だ。ただただ感心してしまう。

(聞けば聞くほどエリートが過ぎる。でも、先生ほど優秀なら当然か)

「これからさらに所長にこき使われそうだけどな」

 泰雅はスーツのジャケットを脱いで、ネクタイを緩めている。それがだらしないどころか、大人の色気すら感じてしまうからイケメンは得だ。

 その後も泰雅は色々な話をしてくれた。ずっと英語を学んでいるくせに海外に行ったことのない純玲にとって、泰雅のニューヨークでの生活の話はとても興味深かった。

 料理に合わせて出された冷酒もすっきりしてとても飲みやすく、つい杯が進む。

「そうだ、これ、君にお土産」

 食事もほとんど終わりとなった頃、泰雅は鞄から箱を2つ取り出してテーブルにのせる。
 
 ひとつは高級チョコレート、もうひとつは、可愛らしい装飾が施してある小箱。開けると中には銀色のチェーンのブレスレッドが入っていた。

「わぁ……綺麗」