彼は自分に触れるのを躊躇している。
さっきは自分で拒んだくせに、その戸惑いを寂しく感じてしまうなんておかしい。
「純玲、君の体調が心配だ。今お義母さんに連絡した。車に乗れるようだったら一緒に行こう、今夜は向こうで休んで欲しい」
始めは大丈夫だと断ったが「俺と一緒にいるのも嫌なら俺は今日は君を送った後帰るから」と頼み込まれる。
たしかに、こんな精神状態で彼と一緒にいるのは辛いし、両親から話も聞きたかった。純玲は無言で頷いた。
簡単に身支度を済ませ、泰雅の運転する車に乗り込む。
安全だからという理由で助手席ではなく後部座席に乗せられた。その距離感もあり、ふたりの間に会話はほぼ無かった。
純玲は明るい都会の夜の明かりをぼんやりと眺めながら車に揺られた。彼の運転はいつもに増して慎重な気がした。
実家の前で車を止めた泰雅は純玲のバッグを持ち、車を降りると後部座席のドアを開けてくれた。
「純玲、これだけは信じて欲しい……子供、俺は本当に嬉しいと思ってる。体を大事にしてくれ。落ち着いたらもう一度話をしよう」
純玲を見つめ、そう言い残すと彼は帰っていった。
さっきは自分で拒んだくせに、その戸惑いを寂しく感じてしまうなんておかしい。
「純玲、君の体調が心配だ。今お義母さんに連絡した。車に乗れるようだったら一緒に行こう、今夜は向こうで休んで欲しい」
始めは大丈夫だと断ったが「俺と一緒にいるのも嫌なら俺は今日は君を送った後帰るから」と頼み込まれる。
たしかに、こんな精神状態で彼と一緒にいるのは辛いし、両親から話も聞きたかった。純玲は無言で頷いた。
簡単に身支度を済ませ、泰雅の運転する車に乗り込む。
安全だからという理由で助手席ではなく後部座席に乗せられた。その距離感もあり、ふたりの間に会話はほぼ無かった。
純玲は明るい都会の夜の明かりをぼんやりと眺めながら車に揺られた。彼の運転はいつもに増して慎重な気がした。
実家の前で車を止めた泰雅は純玲のバッグを持ち、車を降りると後部座席のドアを開けてくれた。
「純玲、これだけは信じて欲しい……子供、俺は本当に嬉しいと思ってる。体を大事にしてくれ。落ち着いたらもう一度話をしよう」
純玲を見つめ、そう言い残すと彼は帰っていった。



