「それともこの子も利用するんですか? 私と同じように……百田の血筋として」
純玲の放った言葉に泰雅が明らかに目を見張るのがわかった。
「……誰に、聞いた」
低い声で問われ、正直に答える。隠してもしょうがない。
「……佐久間さんにこれを見せられました」
テーブルに置いてあった茶封筒の中身を見せる。中身を確認した泰雅は思わずと言った様子で声を荒げる。
「佐久間と会ってたのか!? 会うなとあれほど言ったのに、なんでアイツがこれを……」
(あぁ、やっぱり本当なのね)
彼の反応に、万が一でも嘘であって欲しいという願いが儚く消えた。
更に増してくる吐き気を押さえながら絞り出すように言う。
「いいじゃないですか。佐久間さんは親切に教えてくたんです。可笑しいですよね。私が一番の当事者なのに」
私だけ知らなかった。純玲は自嘲する。
「泰雅さんは百田の“娘”を利用したかったんでしょう? だから麗先生がいるのに私と結婚した」
「純玲、それは違う!」
「だったら……なんで黙っていたの!?」
愛の伴わない契約結婚。自分に彼を責める権利はないのだろうか。
でも、彼を人として心から信用していたのに。
純玲の放った言葉に泰雅が明らかに目を見張るのがわかった。
「……誰に、聞いた」
低い声で問われ、正直に答える。隠してもしょうがない。
「……佐久間さんにこれを見せられました」
テーブルに置いてあった茶封筒の中身を見せる。中身を確認した泰雅は思わずと言った様子で声を荒げる。
「佐久間と会ってたのか!? 会うなとあれほど言ったのに、なんでアイツがこれを……」
(あぁ、やっぱり本当なのね)
彼の反応に、万が一でも嘘であって欲しいという願いが儚く消えた。
更に増してくる吐き気を押さえながら絞り出すように言う。
「いいじゃないですか。佐久間さんは親切に教えてくたんです。可笑しいですよね。私が一番の当事者なのに」
私だけ知らなかった。純玲は自嘲する。
「泰雅さんは百田の“娘”を利用したかったんでしょう? だから麗先生がいるのに私と結婚した」
「純玲、それは違う!」
「だったら……なんで黙っていたの!?」
愛の伴わない契約結婚。自分に彼を責める権利はないのだろうか。
でも、彼を人として心から信用していたのに。



