その写真には、泰雅と麗がマンションに入っていく姿がおさめられていた。
時間帯は昼夜両方あり、どれも同じマンションだ。中には泰雅が一人で入っていくものもある。盗撮のようだが人物ははっきり確認できた。
「これなんか、旦那が買い物袋ぶら下げてる」
肇が指さしたものには泰雅がスーパーの袋のようなものをぶら下げてエントランスに入る後姿が写っていた。
「僕も暇じゃないから、調査会社に調べさせた。ここは高梨麗が親元を離れて暮らしているマンション。で、君の旦那様は最近ここに入り浸っているってわけ」
確かにここ最近、忙しくて帰りが遅い日が続いていた。彼女からよく電話が掛かってくることも知っている。徐々に不安で胸がざわついてくる。
「同僚だからって、ひとり暮らしの女性の家に男が頻繁に通って、何もないとはさすがに思えないよな」
「で……でも」
混乱しかけた頭で純玲は考える。そもそもあのふたりには縁談が持ち上がっていた。
それを回避するために泰雅は自分と契約結婚を提案してきたのだ。付き合っているなら最初から彼女と結婚すればよかったはずだ。
肇は写真を見ながら言う。
時間帯は昼夜両方あり、どれも同じマンションだ。中には泰雅が一人で入っていくものもある。盗撮のようだが人物ははっきり確認できた。
「これなんか、旦那が買い物袋ぶら下げてる」
肇が指さしたものには泰雅がスーパーの袋のようなものをぶら下げてエントランスに入る後姿が写っていた。
「僕も暇じゃないから、調査会社に調べさせた。ここは高梨麗が親元を離れて暮らしているマンション。で、君の旦那様は最近ここに入り浸っているってわけ」
確かにここ最近、忙しくて帰りが遅い日が続いていた。彼女からよく電話が掛かってくることも知っている。徐々に不安で胸がざわついてくる。
「同僚だからって、ひとり暮らしの女性の家に男が頻繁に通って、何もないとはさすがに思えないよな」
「で……でも」
混乱しかけた頭で純玲は考える。そもそもあのふたりには縁談が持ち上がっていた。
それを回避するために泰雅は自分と契約結婚を提案してきたのだ。付き合っているなら最初から彼女と結婚すればよかったはずだ。
肇は写真を見ながら言う。



