ホテルのロビーを歩きながら泰雅に「座っていたら佐久間さんに声を掛けられて、話をしていたら瑠美ちゃんに誤解されたみたいで」と騒ぎのきっかけを説明したところ、驚いたように急に立ち止まり、ロビーの端に連れてこられた。
「何を話したんだ? あいつ、今更君に合わす顔なんてないはずじゃないか」
いつも冷静な彼には珍しく、あからさまに不快感を表している。復縁を持ちかけられましたと言ったら、会場に戻って肇を糾弾し始めかねない気がした。
(わざわざことを荒立てなくても良いわよね。もうあの人私には関係無いんだし)
「私もそう思いますが、久しぶり、元気かみたいな話をされただけですから」
純玲は事実に触れずに説明すると、泰雅は呆れたように溜息をつく。
「本当に恥知らずの男だな……ひとりにしてすまなかった。純玲、今後会社で佐久間に接触されても相手にしてはだめだ」
「はい、分かりました。もう完全無視で」
泰雅が言うように、相手にしなければいい。電話も拒否にしてあるから大丈夫だ。
純玲がはっきり応えると、泰雅は強張っていた表情をやっと戻した。
「そういえば、泰雅さん、叔父さんに何か言ったんですか?」
「何を話したんだ? あいつ、今更君に合わす顔なんてないはずじゃないか」
いつも冷静な彼には珍しく、あからさまに不快感を表している。復縁を持ちかけられましたと言ったら、会場に戻って肇を糾弾し始めかねない気がした。
(わざわざことを荒立てなくても良いわよね。もうあの人私には関係無いんだし)
「私もそう思いますが、久しぶり、元気かみたいな話をされただけですから」
純玲は事実に触れずに説明すると、泰雅は呆れたように溜息をつく。
「本当に恥知らずの男だな……ひとりにしてすまなかった。純玲、今後会社で佐久間に接触されても相手にしてはだめだ」
「はい、分かりました。もう完全無視で」
泰雅が言うように、相手にしなければいい。電話も拒否にしてあるから大丈夫だ。
純玲がはっきり応えると、泰雅は強張っていた表情をやっと戻した。
「そういえば、泰雅さん、叔父さんに何か言ったんですか?」



