「あの時は悪かったよ。瑠美に言い寄られてついさ。アイツ君のこと目の敵にしているから君から僕を奪いたかっただけなんだと思う。それにもうこの会社、危ないだろう?」
肇はオノデラ貿易の経営状況が思わしくないことに気付いたらしい。
近いうちに婚約は解消するからと言うと肇はさらに声を落とし近づいてくる。
「それにしても驚いたよ。まさか君が……」
近い距離と耳ざわりな声がいよいよ我慢できなくなった純玲は立ち上がり、肇の言葉を遮る。
「何を言われているのか、意味がわかりません。私、もう結婚してるの知ってるでしょう?」
しかし、肇は何でもないように応えてくる。
「あんな好き勝手にやっている男に君が縛り付けられることはない。別れればいいじゃないか」
(ちょっとまって、本当にこの人大丈夫?)
次々と繰り出される肇の非常識な言動に焦った時、高い声がした。
「なあに、純玲ちゃん人の婚約者と浮気? 節操がないのね」
「瑠美ちゃん」
肩を露出させるタイプの赤いドレスで着飾った瑠美がこちらを睨みつけながら立っていた。
装いは綺麗だが、悪意を表に出した表情は、お世辞にも美しいとはいいづらい。
肇はオノデラ貿易の経営状況が思わしくないことに気付いたらしい。
近いうちに婚約は解消するからと言うと肇はさらに声を落とし近づいてくる。
「それにしても驚いたよ。まさか君が……」
近い距離と耳ざわりな声がいよいよ我慢できなくなった純玲は立ち上がり、肇の言葉を遮る。
「何を言われているのか、意味がわかりません。私、もう結婚してるの知ってるでしょう?」
しかし、肇は何でもないように応えてくる。
「あんな好き勝手にやっている男に君が縛り付けられることはない。別れればいいじゃないか」
(ちょっとまって、本当にこの人大丈夫?)
次々と繰り出される肇の非常識な言動に焦った時、高い声がした。
「なあに、純玲ちゃん人の婚約者と浮気? 節操がないのね」
「瑠美ちゃん」
肩を露出させるタイプの赤いドレスで着飾った瑠美がこちらを睨みつけながら立っていた。
装いは綺麗だが、悪意を表に出した表情は、お世辞にも美しいとはいいづらい。



