居室にはほとんど戻れなかったため、肇はもちろん瑠美の顔も見ずに済んだ。
しかし研修が終わると突然上司に呼び出され『来月から秘書室に異動して欲しい』と告げられた。
純玲にとっては青天の霹靂だ。
秘書室といったら仕事の能力はもちろん、容姿も優れていないと務まらないとされる百田ホールディングス一の花形部署だ。
自分なんかに務まるはずがないと訴えたが『もう決まった事だから頑張って』と、その後は引継ぎスケジュールについての話になってしまった。
(自分は相応しくないって理由で断ることができないのはわかってるけど……不安しかない。瑠美ちゃんと違う職場になるのは良かったけど)
そんなことを考えながら天井から下がる滝のように豪華なシャンデリアを眺めていると斜め後の方から声を掛けられた。
「純玲ちゃん、ごめん待たせた」
純玲は立ち上がって振り返る。そして視線の先にいる男性、白石泰雅の姿に目を奪われた。
彼も仕事帰りなのだろう。スリーピースの上質なブラックスーツに身を包んでいる。軽く180cmを超える長身の引き締まった体つきに加え、背筋がスッと伸びて姿勢がいいのでスーツモデルかと思うほどの着こなしだ。
しかし研修が終わると突然上司に呼び出され『来月から秘書室に異動して欲しい』と告げられた。
純玲にとっては青天の霹靂だ。
秘書室といったら仕事の能力はもちろん、容姿も優れていないと務まらないとされる百田ホールディングス一の花形部署だ。
自分なんかに務まるはずがないと訴えたが『もう決まった事だから頑張って』と、その後は引継ぎスケジュールについての話になってしまった。
(自分は相応しくないって理由で断ることができないのはわかってるけど……不安しかない。瑠美ちゃんと違う職場になるのは良かったけど)
そんなことを考えながら天井から下がる滝のように豪華なシャンデリアを眺めていると斜め後の方から声を掛けられた。
「純玲ちゃん、ごめん待たせた」
純玲は立ち上がって振り返る。そして視線の先にいる男性、白石泰雅の姿に目を奪われた。
彼も仕事帰りなのだろう。スリーピースの上質なブラックスーツに身を包んでいる。軽く180cmを超える長身の引き締まった体つきに加え、背筋がスッと伸びて姿勢がいいのでスーツモデルかと思うほどの着こなしだ。



