離婚予定の契約妻ですが、クールな御曹司に溺愛されて極甘懐妊しました

 しかし、我慢できたのは短期間で、結局『妻の自覚を持ってもらう』という自分勝手な理由をつけ、彼女を抱くようになった。

 普段慎ましやかな彼女が腕の中で蕩けた表情で縋りついてくると、彼女を守りたい庇護欲、そして俺のものだという独占欲で一杯になる。

 勤務先が百田ホールディングスと顧問契約を結んでいてラッキーだった。所長に掛け合い、担当にしてもらった。
 事務所ではトップクラスの稼ぎで経営に貢献しているのだ。このくらいの我儘は許されるだろう。

 狙い通り、何かと情報が手に入りやすくなった。親しくなった法務部の若い男性社員は雑談で『奥さん、奥ゆかしい雰囲気が密かに人気があったんです。同じく武井泉さんと一緒にいると、ふたりとも美人だから眼福だっていう男性社員結構いたんですよ』と教えてくれた。

 純玲はその名の響きのごとく、派手な美しさは無くとも健気に咲いて春を告げる花のように優しく可憐な女性だ。
 実際その魅力に気付いていた男は少なからずいたらしい。彼女は全く自覚がないようだが。

 佐久間のように女性を上辺やメリットだけで判断し、利用しようとする男は論外だが、後輩の的場のように一目見ただけで惹かれる男もいる。