泰雅は冗談めかして言った。
「う……否定できないのが悔しい」
今までも泰雅の運転する車中でうたた寝してしまったことは何度もある。彼の運転が上手いのもあるが、愛車が国産のハイグレードセダンなので乗り心地が最高なのだ……寝心地も。
「すーちゃんは昔からどこでもすぐ寝れちゃう子だったものね。結婚しても相変わらずなのね」
「純玲は案外肝が据わってるからな。高校受験の前日に『どうしようお父さん緊張して寝れない』とか言いつつ、いつもより早く寝てたことがあるくらいだし」
「へぇ、そんなことが」
「泰雅さん帰りましょう」
いつの間にか自分の恥ずかしい話で盛り上がりそうになったので純玲は慌てて泰雅を促し帰ることにした。
「パーティ、付き合わせることになってしまいすみません」
車中、ハンドルを握る泰雅に純玲は改めて切り出した。
両親の前では快諾してくれたものの、また彼に面倒を掛けることになるのが申し訳なかった。
「いや、気にしなくていい。そうだ純玲、どうせパーティに行くなら思い切りふたりで着飾っていこう。近いうちに一緒に服を買いにいかないか?」
彼は嫌がるどころか逆に素敵な提案までしてくれた。純玲の顔も明るくなる。
「う……否定できないのが悔しい」
今までも泰雅の運転する車中でうたた寝してしまったことは何度もある。彼の運転が上手いのもあるが、愛車が国産のハイグレードセダンなので乗り心地が最高なのだ……寝心地も。
「すーちゃんは昔からどこでもすぐ寝れちゃう子だったものね。結婚しても相変わらずなのね」
「純玲は案外肝が据わってるからな。高校受験の前日に『どうしようお父さん緊張して寝れない』とか言いつつ、いつもより早く寝てたことがあるくらいだし」
「へぇ、そんなことが」
「泰雅さん帰りましょう」
いつの間にか自分の恥ずかしい話で盛り上がりそうになったので純玲は慌てて泰雅を促し帰ることにした。
「パーティ、付き合わせることになってしまいすみません」
車中、ハンドルを握る泰雅に純玲は改めて切り出した。
両親の前では快諾してくれたものの、また彼に面倒を掛けることになるのが申し訳なかった。
「いや、気にしなくていい。そうだ純玲、どうせパーティに行くなら思い切りふたりで着飾っていこう。近いうちに一緒に服を買いにいかないか?」
彼は嫌がるどころか逆に素敵な提案までしてくれた。純玲の顔も明るくなる。