小野寺家の長男が養子をとることに『血のつながらない人間を小野寺家に入れるのか』『施設にやれ』と親戚は大反対したが、両親は周囲の声を押し切ってまで純玲を受け入れてくれた。
しかし純玲を引き取ってすぐ、道隆の父で当時のオノデラ貿易の社長が突然倒れ亡くなった。
父が後を継いたが不況のあおりで経営難に陥った。
その後5年ほどかけて経営は何とか持ち直したが、道隆は瑠美の父である弟に社長を譲り、本家を出て喫茶店のマスターになった。だから純玲は長男の娘であるが社長の娘ではなく、その上養子なのだ。
純玲は親戚に小野寺家に不幸を呼んだ疫病神だとことあるごとに冷たくされてきた。
従姉妹の瑠美もその一人だ。
両親は愛情をこめて純玲を育ててくれた。
夫婦仲はよく、今も楽しそうに店を経営しているが、両親と本家との関係が険悪になったのは自分のせいだと純玲は思っている。
これ以上迷惑が掛からないよう、就職を機に実家を出て独り暮らしを始め、仕事も真面目にコツコツ取り組んできたつもりだった。その中で初めての恋人が肇だったのだ。
しかし肇は純玲がオノデラ貿易の社長の娘だと思って近づいただけだったのだ。
(肇さん、お父さんのことどこで知ったんだろう)
しかし純玲を引き取ってすぐ、道隆の父で当時のオノデラ貿易の社長が突然倒れ亡くなった。
父が後を継いたが不況のあおりで経営難に陥った。
その後5年ほどかけて経営は何とか持ち直したが、道隆は瑠美の父である弟に社長を譲り、本家を出て喫茶店のマスターになった。だから純玲は長男の娘であるが社長の娘ではなく、その上養子なのだ。
純玲は親戚に小野寺家に不幸を呼んだ疫病神だとことあるごとに冷たくされてきた。
従姉妹の瑠美もその一人だ。
両親は愛情をこめて純玲を育ててくれた。
夫婦仲はよく、今も楽しそうに店を経営しているが、両親と本家との関係が険悪になったのは自分のせいだと純玲は思っている。
これ以上迷惑が掛からないよう、就職を機に実家を出て独り暮らしを始め、仕事も真面目にコツコツ取り組んできたつもりだった。その中で初めての恋人が肇だったのだ。
しかし肇は純玲がオノデラ貿易の社長の娘だと思って近づいただけだったのだ。
(肇さん、お父さんのことどこで知ったんだろう)



