「純玲ちゃんって呼んでいい? 私、白石とは大学の時からの長い付き合いなのよ。私のことも麗って呼んで」
「は、はい」
麗は内緒話をするように純玲に近付いて言う。気さくな所は父親譲りなのかも知れない。
「もし旦那が浮気とか何か悪さして困ったら、私がバッチリ弁護するから言ってね」
「待て、俺が浮気なんかするわけ無いだろう」
泰雅の抗議を無視して彼女は続ける。
「この人、顔も頭もいいから、昔から女性人気が物凄くて大変だったのよ。大学ではいつも女の子たちに追いかけまわされてたし。こっちに戻ってからは企業法務だからまだいいけど、前は相談者が本気になっちゃって大変だったのよ。間違いが起こらないとも限らないじゃない」
「それは君もだろう。昔から男に言い寄られてばかりだったじゃないか」
昔を思い出したのか泰雅の表情も、ふと優し気になる。
「そうね、ふたりでよく逃げてたわね。とにかく、何か白石に嫌な事されたら……」
「いえ、夫は私をとても大切にしてくれているので、大丈夫です」
続けようとする麗の言葉を遮るように純玲はつい口を挟んでしまった。
失礼な態度を取ってしまったことに気付き内心焦る。
「は、はい」
麗は内緒話をするように純玲に近付いて言う。気さくな所は父親譲りなのかも知れない。
「もし旦那が浮気とか何か悪さして困ったら、私がバッチリ弁護するから言ってね」
「待て、俺が浮気なんかするわけ無いだろう」
泰雅の抗議を無視して彼女は続ける。
「この人、顔も頭もいいから、昔から女性人気が物凄くて大変だったのよ。大学ではいつも女の子たちに追いかけまわされてたし。こっちに戻ってからは企業法務だからまだいいけど、前は相談者が本気になっちゃって大変だったのよ。間違いが起こらないとも限らないじゃない」
「それは君もだろう。昔から男に言い寄られてばかりだったじゃないか」
昔を思い出したのか泰雅の表情も、ふと優し気になる。
「そうね、ふたりでよく逃げてたわね。とにかく、何か白石に嫌な事されたら……」
「いえ、夫は私をとても大切にしてくれているので、大丈夫です」
続けようとする麗の言葉を遮るように純玲はつい口を挟んでしまった。
失礼な態度を取ってしまったことに気付き内心焦る。



