愛のカタチ

「お母さん!お父さん!私ねお父さんとお母さんのことだーいすきだよ!」

「お父さんもお母さんも沙羅のことだーいすきよ!」

私はお父さんとお母さんのことが大好きだった。

でもねすぐにこの楽しい家族の関係は壊れてしまうの。

それは、お父さんが私をかばって事故で死んでしまってからだった。

「お母さん?お父さんはどこいったの?」

「戻ってくるよね?」

「...お母さん?」

「あんたがあんたさえいなければ」

「へ?」

そしたら突然お母さんは髪を引っ張って、怒ってきたの。

私は何が起きたのか分からなくて、泣くことしかできなかったの。

きっとお母さんはすごくショックでそうするしかできなかったのかもしれない。

その後も私への暴力は中学3年生まで続いた。

でもある時、『運命の人に出会いませんか?』
これだ!と思った。

これで一攫千金を狙えばお母さんを喜ばせるかもしれないと思った。

だからこの学校に入ったの。

でも、ホントはお母さんから逃げたかっただけかもしれない。

それでさっきお母さんが来て『学校をやめなさい』って言ってきた。

「てゆうのが私の過去の話どう?がっかりしたでしょ。」

「...沙羅はさ、自分の意志でここまで来たんじゃないか。立派なことだよ。お母さんから逃げるためでもいい。自分の意志で来たことが大切だよ。」

「沙羅は悪くない。」

「えっ、なんで?なんで、責めないの?」

「なんで責める必要があるの?」

「だってお母さんをおいていった最悪なやつだって、軽蔑するところでしょ。」

「そんなわけないよ」

「だって僕は沙羅のお母さんのことは知らない。でもね、沙羅のことちょっとは知ってるよ。」

「沙羅は正義感が強くて優しくて、人のためにいつも動いてる。そういう人だってね。」

「だから、僕は沙羅と出会えてよかったよ。」

「な、なんで?」

「だって僕は君の彼氏だよ?君を信じて当然だよ。頼りないこともたくさんあるけど、」

「君をこれからも守っていきたいと思うよ。」

「そんなこと言ってもらったのは初めてよ。
あなたにあってから初めてのことがたくさんある。」

「私は、頼りなくてでもちょっとは頼もしくておっとりでいつも人のことのために動いてるあなたのことが」

「ちょっと待って!」

「え?」

「もしかして、私の事、嫌い?」

「ちっ、違う、違うんだよ。」

「僕から言わせて」

きっとお父さんがここに来させたのはこのためだったんだな。

やっとわかった。

運命の人は本当にいたんだね。