「莉子ちゃん、君のこと、困った時に助けてくれるヒーローだって言ってたよ」

「っ……」

「それでも、追いかけないの?」

くそっ……。

「サラ、悪い!俺帰るわ!今度埋め合わせするからっ……」

「気にしないで、追いかけてあげて。あんたが女の子に夢中になるなんて珍しいし」

「ああ、サンキュ!」

「あ!きみっ」

「はい?」