君が好き

「美奈ちゃーん!明日、予定あるんだって!」

「ええ!記念日なのに!?」

「うん……忘れてるのかも……」

「忘れるなんてありえないよ!最低だよパートナーさん!」

「サイテーではないけど、ちょっと傷ついた……」

私が涙交じりに話すと、みなちゃんが決心したように言った。

「なら、明日は私たちと出かけようよ!私と、お兄ちゃんと莉子ちゃんと」

「うん、いく……」

「うん。明日、十時にあのデパートの本屋さんで待ち合わせでいい?一緒にお昼も食べよう!」

「うん。わかった。ありがとう美奈ちゃん」

「困ったときはお互い様。莉子ちゃんがそう言ってくれたんだよ」

そうして、私は電話をきって明日の用意を始めた。