「だって莉子ちゃん、ずっと彼氏なんかいらないって言ってたじゃない」

「それはだって……」

「運命の人じゃないから、でしょ?」

「もうやめてよー。恥ずかしいです……」

「ふふふ、で、本題だけどやるべきだよ、デート」

美奈ちゃんが真剣な声で言ってきた。

「やっぱり?」

「うん。だってせっかくの記念日なのに何もしないなんてもったいないよ」