君が好き

「迷子?高校生?」

「は、はい。高校生です。ここがどこだかわからなくなってしまって」

この人たちなら、帰り道を教えてくれるかもと思って頼ってみる。

「そうなんだ。じゃあさ、俺らと遊ばない?俺らちょうど暇なんだよねー」

「え、ちょっとそれは……」

「ええーいいじゃん。ちょっとだけだし、ね、遊ぼうよ」

「わ、私、帰らないといけないので……」

身の危険を感じて、少し後ずさる。