君が好き

「って、ここどこ……?」

何も考えずに走り続けたせいで、今いる場所がどこかわからなくなってしまった。

「どうしよう……」

「どうしたの、君」

え?

「私?」

「そうだよ。君のこと」

私に話しかけてきたのは二人組の男の人だった。