君が好き

「じゃあ、小テスト始めるわよ」

きたっ、私の頼みの綱。これで、ビリから抜け出して昴に認めてもらうんだ。認めて……。

「はい。はじめ」


「ん」

その日の放課後。部屋に戻るともう昴は帰ってきていて、今帰ってきた私に向かって手を出していた。

「は?」

「は?じゃねーよ。今日の小テスト。帰ってきただろ」

うっ……。