冬希「そういえば。皆さんに忠告し忘れていました。」
「???」
冬希「今日は中等部の生徒が見学に来て、貴方達が勉強を教えるのでいつも以上に気合を入れるように。」
クラス「…は、?」
冬希「口が悪いですよ。見学に来ます。分かりましたか?」
クラス「…はい。」
……本当の「面白いこと」って、これのこと??いやでも性格がまあまあ終わっている冬希さんだよ?
こんな事を面白いことって言わないか。
でか桜彩館って一貫校だったんだ。知らなかった。
にしても、なんで来た日に…めんどくさいなぁ。って普段の私なら思うけど、今の私は私じゃないんだからっ!
「せんせーい!私は参加しなくていいですよね???だって私、」
冬希「おや?休むつもりですか?そうなったら…」
「はい、すみません。参加します。」
冬希「よくできました。」
寒気が体中に走った。理由は、私にしか見えないように冬希さんが懐からメス出していた…。
(手術のときに使う刃物だよ。)
冬希「おや。来ましたね。」
え、もう!?
早くない!?まだ寝癖直してないんだけど!!!
ぞろぞろと生徒が入ってくる。ざっと二十人。
冬希「夏也。こちらです。出席番号順でペアを組みます。」
……出席番号???
ああ。名字のやつか。
鈴木紗綾、だから結構真ん中だなあ。
だれだろう。ていうか全員顔面偏差値たかっっ!!!
冬希「紗綾さん。」
「は、はい!!」
冬希「貴方の相手はこちらですよ。」
目を向けると、そこには、昨日の夜潰した…瀬賀夏也がいた。