教室に向かって、自分の席に座る。

って、あれ?

なんで先に行った夏也がいないんだろ。


変なの。


まあいいや。HR始まるまでスマホいじってよ。


スマホを開けて、全国模試の順位の確認をする。

ここ最近、全国模試の順位の確認をするのが日課。

まあ模試の開催頻度が月一だから毎日、とは行かないけど。

一応特進科の顔ですから。誰が上がってきてるかとか認知しておきたいし。


そうして、今月の模試結果を見る。


私は参加してないから、もちろん一位の欄に私の名前はない。


…へー。瑛蓮の峰山康祐、この模試の結果だんだん上がってきてるじゃん。

前回のものだったら一万人くらい受けてる中で269位っていうまあまあすごい結果。

今回のものは人数は同じくらいだけど、順位が結構上がって147位。

一ヶ月でだいぶあげてるな…。こんなに上がるもんなんだ。

ちょっと感心するかも。

そういえばあの人、国際科のS組だっけ?だから最初から3桁の順位なのか。


今なんか気分いいから褒めに行ってあげよ。


HR開始まであと軽く1時間あるし。早く来すぎたな。まあ夏也の出発が早いからこんな時間にいるんだけど。




教室を出て、玄関に行くと、学校内の地図がある。


その地図を見て、国際科に行くか。


どうやら特進科とは正反対にあるらしい。まあ勉強系だしね。

にしても、この学校教室の割り振りが不思議だよね…。

二年生が一階、3年生がニ階、一年生が三階なんだよね。

変なの。


まあいいや。ここを曲がって…階段登って…よし。ここか。



「失礼しまーす!峰山康祐さんいますかー?」

モブ「今峰山さんは中庭にいると思います。なにか伝言しておきましょうか?」

「あ、大丈夫です!ありがとうございます!」

モブ「いえ。」



親切に場所を教えてくれた…やさしっ!



中庭はここから見えるからそっちの方に向かえばいいや。


中庭に到着すると、峰山康祐がいた。



「おっはよぅ…、???」



声をかけようとしたら、何故か雪斗以外の瑛蓮が勢ぞろい。

ベンチでなにか話しをしている。


やっぱり今は辞めておくか、と踵を返そうとしたら、




……見つかってしまった。