隠し撮りをした写真を見せると雅子たちは大喜びをしていた。


カッコイイ!


顔がいい!


スタイルもいい!


と、大はしゃぎだ。


私はそんな雅子たちを見ながら机に肘をついてボーッとしていた。


「ミチ、どうかしたの?」


貴美子が心配そうに私の顔を覗き込んでくる。


「ううん、なんでもないよ」


ハッと我に返って笑顔を浮かべる。


本当はさっきの悦司とのやりとりを思い出していたのだけれど、これは貴美子にも秘密のことだった。


だって悦司がそう言ったから。