とうとうこの日が来た。待ち望んだ日。
僕は夜月真。中学3年間いじめられ続け、でもここ七海学園なら、僕のことをいじめてくる人などいないしかも運命の人が見つかる。そんな機会、今後あるのか、そう考えたら体が勝手に動いていた。「必ず芯の強い男になる」覚悟を決めた。

入学当日
相手が誰なのかドキドキしてたまらなかった。部屋に入ると、もう相手は来ていた。気合いを入れ直し、会ってみると…見た目がヤンキー系な女子。早くも覚悟が崩れそうになったが立て直した。「相手のこと何も知らないのに性格は判断してはいけない」親に言われた言葉を思い出した。この考えが僕の唯一のいいところだった。
早速、相手のことを知ろうと思った。
名前は、如月 葵。
名前からして強そう。やっぱり強いかもしれない。やめようかな。この学校。
そう思ってたら、クラスの中で唯一の友達、泉 健。健に
「逃げてるだけじゃ、何も変わらないし、何も始まらない。そんなの芯の強い男には,なれないよ。逆に減点だよ。減点。」
途中までいいこと言うな〜と思ってたのに…でも、真面目な雰囲気はそれもきつい。
それと話は戻って、
なぜこの学園に来たかは答えてくれなかった。
「いつか言う」
って絶対に言わないだろ。なんて言えないし。
見た目のヤンキー感のことは聞きたくても聞けない。