その顔は当主としての威厳のある表情を浮かべながらも、目の奥では妻を侮辱された怒りが見える。
「んぐっ」
悪口を言っていた彼らは一気に黙って、オズから目を逸らす。
オズは彼らの前に立つと、凛とした表情と声で告げた。
「礼拝堂の火事の犯人がフィーネというのは嘘です。エルツェ公爵家の名のもとに誓いましょう」
「エルツェ卿がおっしゃるのであれば……」
彼らは気まずそうな表情を浮かべながら会釈をして早々に去っていく。
オズはそのまま会場中に響き渡る声で宣言する。
「この機会に申し上げます! フィーネは心の綺麗な美しい女性です。エルツェ公爵家において誓いましょう! 神に誓っても構いません! そして、私はそんな彼女の純真さに惹かれて妻になってほしいとお願いをしました! 私の全てを捧げて彼女を守りましょう」
大勢の前での改めてのプロポーズに、フィーネは顔を真っ赤にしながら恥ずかしさで俯きながら、一歩一歩後ろに後ずさる。
逃げるようにするフィーネを許さないというように、オズは彼女の肩を抱くと、見せつけるように頬に唇とつける。
「やるわね、我が息子ながら」
「んぐっ」
悪口を言っていた彼らは一気に黙って、オズから目を逸らす。
オズは彼らの前に立つと、凛とした表情と声で告げた。
「礼拝堂の火事の犯人がフィーネというのは嘘です。エルツェ公爵家の名のもとに誓いましょう」
「エルツェ卿がおっしゃるのであれば……」
彼らは気まずそうな表情を浮かべながら会釈をして早々に去っていく。
オズはそのまま会場中に響き渡る声で宣言する。
「この機会に申し上げます! フィーネは心の綺麗な美しい女性です。エルツェ公爵家において誓いましょう! 神に誓っても構いません! そして、私はそんな彼女の純真さに惹かれて妻になってほしいとお願いをしました! 私の全てを捧げて彼女を守りましょう」
大勢の前での改めてのプロポーズに、フィーネは顔を真っ赤にしながら恥ずかしさで俯きながら、一歩一歩後ろに後ずさる。
逃げるようにするフィーネを許さないというように、オズは彼女の肩を抱くと、見せつけるように頬に唇とつける。
「やるわね、我が息子ながら」



