【完結】吸血鬼の花嫁~罪人聖女と呼ばれた私は、再会した幼馴染の彼に溶けるほど溺愛されています~

 しかし、ある転機が彼女を襲った。

「奥様っ! 男の子でございます!」
「まあ、嬉しいわ!! これで後継ぎも安心ね」

 伯爵家に正当な後継ぎが生まれたのだ。
 これを境にフィーネはますます虐げられて、そしてついに運命が変わる。

「あなたはもう用済みよ」

 その言葉を最後にフィーネは意識を失った──