エリート国際弁護士に愛されてますが、身ごもるわけにはいきません


「好きだ、瑠衣。好きだ」

頭の中までどろどろに蕩かされ、彼がなにを言っているのかすらわからなかった。

「や、ぁ……っん! もう、だめ……」
「いいよ、瑠衣。めちゃくちゃ可愛い。俺も……もう限界」

目の前が真っ白になるまで高みに上らされ、それに一歩遅れて大和も瑠衣の胎内に熱い飛沫を解き放った。


* * *

冬の足音が近付き、少しずつ日が暮れるのが早くなってきた十一月。

アメリカで話題になっているというチョコレート菓子や、有名雑貨店の限定発売のボタニカル石鹸、高級コスメブランドのコフレなど、たくさんの土産とともに、大和が一週間に渡る海外出張から帰ってきた。

「あぁ、瑠衣の和食が沁みるよ」

瑠衣お気に入りのオレンジ色のダイニングチェアに座り、箸を持つ手を止めないまま、大和がしみじみと呟く。

「二年向こうに留学してたし、アメリカの食事には慣れてると思ってました」
「カリフォルニアのロースクール時代は、勉強に対するのと同じ熱量で美味い日本食を出す店を探したよ。そうじゃないと、オーバーじゃなく一週間で十五食はサンドイッチかハンバーガーかベーグルになる」