エリート国際弁護士に愛されてますが、身ごもるわけにはいきません


「ふっ……く、ん……」

髪に指が差し込まれ、くしゃくしゃに乱されながらもキスは続いていて、角度を変える一瞬の隙間で必死に息継ぎをし、苦しさに喘ぐ。

それでもやめてほしいと思わないのは、瑠衣が大和を好きだからという理由以外に、こうして強く求められるのがはじめてで嬉しいから。

普段のように丁寧に抱かれるのも大切にされていると思えるけれど、どこかまだ大和には余裕がありそうに見えていた。

「瑠衣」

今の大和はなぜかいつもの大人で紳士な表情を崩し、眉間に皺を寄せて切羽詰まった顔をしている。

(大和さん、急にどうしちゃったんだろう。でも、余裕のない顔もカッコいい)

雄のにおいを感じるセクシーな雰囲気は、国際弁護士という肩書を持つ彼とは大きなギャップがあり、それを見ているのは妻である自分だけだという優越感に胸がこれ以上ないほど高鳴った。

余裕がないと宣言した通り、いつもよりも性急に瑠衣の中に押し入ってきたものの、痛みを感じることはなかったし、瑠衣に快感を与える手管を疎かにする真似はしなかった。

「あぁ、やばい。俺、今すごい舞い上がってる」
「んっ、あっ、な、なに……?」
「早く瑠衣も……俺の気持ちに追いついて。同じくらい、欲しがって」

ガツガツと激しさを増す律動とは裏腹に、頬や額、鼻先にまでキスの雨を降らせ、瑠衣は快感と擽ったさで身体を捩るしかできない。