エリート国際弁護士に愛されてますが、身ごもるわけにはいきません


「……そこでそんな顔されると、勝手に肯定だと受け取りたくなるんだけど」

通常時よりも一段低い声音で問われ、今自分がどんな顔をしているのかと思考を巡らせるよりも先に、ぞくりとお腹の下あたりが重く震えた。

彼にそんなつもりはないだろうが、どこか女性を誘い、篭絡させるような色気を含んだ低音の声質は、瑠衣の耳から身体中に染み込み甘く疼かせる。

自分の身体の変化に戸惑いを覚えると同時に、随分はしたない女になった気がして羞恥が沸き起こる。

「あの、大和さん」
「キスしたい」

そう言うが早いか、大和は瑠衣の承諾も拒絶も聞かずに唇を奪い、重ねるだけの口づけから、あっという間に舌を捩じ込んできた。

「ん……!」

いつものような優しく労るようなキスではなく、性急で荒々しく口内を犯す口づけに、瑠衣の思考はあっという間に働かなくなる。

「ごめん。今日は余裕ない」

そのまま抱きかかえられ寝室に運ばれると、転がるようにベッドでもつれ合う。