それが合図となったのか、大和は顔を寄せ、唇を啄むようなキスを落とす。
何度も与えられる口づけのくすぐったさに瑠衣が吐息を零した瞬間、狙ったように小さく開いた口に舌が捩じ込まれた。
「ん、う……」
口腔内を探られ、大和の舌が逃げ腰だった瑠衣の舌を捉える。
なだめるように擦り合わせ、そのうち大胆に絡められると、徐々に瑠衣の身体から無駄な力が抜けた。
うっとりと瞳を閉じてキスに夢中になっている間に、大和の熱い手が頬から首筋、肩へと移動し、器用に瑠衣の服を脱がせていく。
真新しい白い下着に大和の視線が釘付けになっている気配を、瑠衣の肌は敏感に感じ取った。
(今日のために下着を買ったって知られたら、気合い入れ過ぎだって引かれるかもしれない)
大和の好みもわからないし、あまりに大胆な下着を選ぶ度胸もスタイルも持ち合わせていない。
それならば、初夜に相応しいのは花嫁のカラーなのではと、白い上下のセットを購入したのは二週間ほど前。
子供っぽく見えないよう、繊細なレースがあしらわれているデザインを選んだつもりだが、大和の目にはどう映っているのだろう。
そっと彼の表情を覗き見ようと目を開けると、普段の怜悧な眼差しとは違い、滾るような熱を孕んだ瞳でこちらを見下ろしていた。



