エリート国際弁護士に愛されてますが、身ごもるわけにはいきません


グラスにビールを注いでもらい、ソファに戻った大和の隣に腰を下ろした。

「改めて、こらからよろしく」
「はい。よろしくお願いします」

うすはりのグラスで飲むビールは香りや舌触りがよく、火照った身体に染み渡る。緊張しているせいか、ビールの苦味をあまり感じなかった。

その後、ふたりとも言葉少なにグラスを空にすると、大和にいざなわれて寝室へ向かう。

大きなダブルベッドは元々彼が使用していたもので、フレームもマットレスも長身の彼に合うよう特注のもの。

シーツだけ新しくしてくれたようで、オフホワイトで柔らかい肌触りが心地良い。

そっとベッドに横たえられ、その上に大和が覆いかぶさってくる。

はじめての角度で見上げた彼の表情は明かりのない寝室では見えにくく、それでも瞳だけは瑠衣を捉えているのがわかった。

そっと額に唇が寄せられ、大きな手に耳ごと頬が包まれる。

「心の準備はできたか?」

ここにきてまだ瑠衣の心情を確認してくれる大和の優しさを感じ、瑠衣は恥じらいながらも頷いてみせた。

「優しくするし、大事に抱く。だけど、辛かったら必ず言って」

真剣な眼差しで告げられた言葉が嬉しくて、瑠衣は自分の頬を包む大和の手に自らの手を重ねた。