エリート国際弁護士に愛されてますが、身ごもるわけにはいきません


(大和さんのお風呂上がりの姿、なんか色っぽい……。私、今夜心臓もつかな?)

いつもスーツ姿の印象が強い大和の寛いでいる姿に瑠衣が胸をときめかせていると、いつの間にかグラス片手に近付いてきた大和に顔を覗き込まれた。

「顔が赤い。のぼせた? ごめん、お湯の温度が高かった?」
「いえ、大丈夫です。ありがとうございました、すっごくいい香りでした」
「そう? ならいいけど」

瑠衣が頷くと、大和が首筋に鼻を当てる。

「ひゃっ」
「本当だ、いい香りがする」

突然の至近距離に真っ赤になった瑠衣を見て微笑むと、大和は奥のキッチンへ向かい冷蔵庫を開けた。

緊張しているのは瑠衣だけなのか、大和は至っていつも通りだ。瑠衣は胸に手を当てて、なんとか平常心を取り戻そうと大きく息を吐き出した。

「なに飲む?」
「大和さんはなにを飲まれるんですか?」
「先にビールもらってた」
「じゃあ、私も同じものを飲んでいいですか?」
「もちろん」

普段あまり家で飲むことはないが、このあとのことを考えると、多少アルコールが入っていたほうが気持ちが楽になりそうだ。