「いつだって優しくしたいと思うのに、瑠衣を前にすると余裕がなくなる」 「余裕なんていらないです。ベッドで余裕でいられたら、気持ちいいのは私だけなのかなって寂しくなります」 「……瑠衣。煽ってるって自覚、ある?」 瞬間、大和の瞳に滾るような情欲の炎が宿る。 (この目が好き。優しい大和さんも好きだけど、私だって求められたい) 「大和さんも、私を欲しがって」 「瑠衣。君って子は……」 その夜、瑠衣が眠れたのは窓の外が白んでくる明け方近くだった。