エリート国際弁護士に愛されてますが、身ごもるわけにはいきません


大和の言葉に本当に嬉しそうに幸せな笑顔を咲かせてくれる瑠衣が可愛くて、隣り合って座る腰を抱き寄せ、顎を掬い上げる。

口づけの予感を察した瑠衣が身体をビクリと震わせ、それでも身を任せるようにぎゅっと目を閉じた。

(可愛い。本当に、可愛すぎて困るな)

大きくて印象的な黒い瞳が閉じられても、真っ白で柔らかそうな頬や主張しすぎない鼻、小さくてぷっくりとした赤い唇など、どれをとっても小動物のように愛らしく、頭から食べてしまいたくなるほど愛おしい。

なによりも大事に、まるでお姫様の如く大切に扱って愛おしみたい感情とは裏腹に、この少女のように清純無垢な瑠衣を自分の手で乱して大人の女の顔にさせ、自分だけを欲しがらせたい。

そんな獣じみた欲求が湧き、大和は自分自身に苦笑する。

疚しい欲望を抑え込むように額と頬に軽いキスを落とすと、予想外だったのか、瑠衣がパチッと目を開けた。

「大和さん?」

想いが通じ合った今、すぐにでも寝室に連れ込みたい欲求はあるが、その前にどうしても確認しておきたいことがある。

「断ったんだよな? 彼からの復縁の話」
「もちろんです! あの、その場ではすぐに言えなかったですけど、でも昨日ちゃんと電話して断りました」
「へぇ。どうやって断ったの?」

意地の悪い質問だとわかっていても、瑠衣の口から聞きたかった。