それがどれほど嬉しく、たまらない気持ちになったか、正しく彼女に伝わっただろうか。
瑠衣以外の女性なら面倒に思う嫉妬や束縛も、彼女から受けると甘い痺れとなって情欲を煽る。
優しく甘く、痛みや苦痛を与えず、常に瑠衣を気遣って大事に抱いていたが、あの日だけは理性が飛んだ。
彼女からの好意を感じられ、舞い上がって感情の赴くままに貪った。
翌日、彼女は遅番だったので午前中はゆっくりできたが、掠れた声だけはどうにもならなかった。
咳払いをしながらはずかしそうに上目遣いで睨まれ、その表情にすら劣情を煽られるとは、我ながら重症だと思う。
まだ足りない。もっともっと、自分から離れられなくなるほど瑠衣にも溺れてほしい。
そんな想いを込めて瑠衣に触れ、彼女の身体に教え込む。どれほど愛しているのかを。
「あっ、んん! や、あぁ……」
着ていた服を乱し、指先で触れるか触れないかのタッチで敏感な部分をなぞりながら、鎖骨に薄く所有の証を刻む。
優しく丁寧に、けれどその実、肝心なところには触れずに焦らし、瑠衣から求めるように煽り立てていく。
「やだ、大和さん……」
「可愛い、瑠衣。どうしてほしい?」
小さな額を大和の胸元に押し付け、ふるふると首を横に振る。



