「何?俺はただ、この本感動したけど泣かなかったって言いにきたんだけど。

もしかして、テストの点が悪かったとか?」

ギクっ

思わず反応してしまった。

「そうか。で?何点だった?」

「そ、それは……」

「大丈夫。俺は満点だから、恥じることはないよ」

とても優しく話してくるけど、それが余計に怖い。