「今日はもう本屋さんに行けないと思って……」

「な、ならそれは私がもらいます!」

私は急いで紺くんの手から参考書を抜き取ろうとした。

「おっと、ダメダメ。これは俺の」

「で、でも!」

こんくんに回避されたものの、もう一度取り返そうと、手を伸ばす。

「だから、これはって言ったでしょ!」

「これは……?」