「え?」

顔を上げると、私が想像していたリリカさんはいなかった。

見えたのは、夕日に反射して光っている海だった。

「う、海……?」

「そ、海」

「ど、どうして……」

てっきり、リリカさんのところに連れていかれると思っていたのに……。

「初、一ヶ月前くらいに俺にプレゼントくれたじゃん?そのお礼」