「いーや、離さない。ちょっとついてきて」

そう言って紺くんは私の腕を掴んだまま、歩き出す。

「どこに行くんですか……?」

「ナイショ」

もしかして、リリカさんのところ……?

リリカさんのことが好きだから、私と別れたいのかな……?

「こ、紺くん。私、紺くんがそうしたいなら、別れても……」

「さ、ついた」