「リリカさん……?名前で呼ぶほど親しい方なんですか……?」

そう言って初は、少しの間俯いていて、突然顔を上げて走り出した。

「し、失礼しました……!」

「え、ちょっ、初⁉︎」

何で急に……。

「紺くん、あの子多分勘違いしてるよ」

「え?」

「私と紺くんが好きどうしたと思ってるんじゃないかな」