「まあ、そういう人もいるけど。紺くんの彼女さんはそんな人じゃないでしょ?」

よく考えてみれば、初は些細なことでも喜んでくれるやつだった。

「そう、ですね」

「でしょ?それで、おすすめの海がこの近くにあるんだけど」

「どこですか?」

俺は、リリカさんが出したスマホに顔を寄せる。

その時……。