卯月と初恋が訪れる

みんなの注目が逸れて安心した。




「らる、外行こう」




みちるに手を引っ張られ大人しくついていくことにした。




すれ違う人々から不思議な視線が送られる。





当然の如く手を繋いでいるからカップルだと思われているのかな。





みちるは突然立ち止まった。





「らる、好きだよ」




「知ってるよ」





「俺はらるを好きなのに、らるを傷つけてばかりでごめん」





「そういう部分も含めてみちるだと思ってるから」





嫌じゃないと言えば嘘になる。




みんなを味方につけちゃうからああやって宣言するところは好きじゃない。




でもみちるの不器用な部分だと思うといつも許せてしまう。