「あぁ、それなら問題無いよ。」


「…は?」



かなり大アリだと思うんですが。

私がこんなに1人で焦っているにも関わらず、目の前の男は未だに楽しそうな顔で、


「きゃ、っ…!?」


私の髪にまるで割れ物を扱うような優しい手つきで触れた。


な、なに、…!?



「俺、人見る目だけはあるから。」


「この一瞬だけで蜜がどんな性格で、どんな子か分かっちゃったから。」



そして、耳元で脳がくらっとするような甘い声でそう囁いた________。