うんうん。せっかくみっくんと再会したんだから、ネガティブにならないならない。

「ってか、ずっと思ってたんだけど、そのみっくん呼びやめて」

突然のみっくんの申し出に、びっくりする。

「え、なんで?いいじゃない、みっくん」

「変なあだ名つけんなよ。俺には、瑞稀っていうれっきとした名前があんの」

「いいじゃん。それに私がつけたあだ名なんだから、瑞稀よりもいいに決まってる。特別なんだよ、特別!」

「っ……。それ、何気に俺の母さんディスってるよな」

まさか、そんなふうに捉えられるとは思っていなくて、少し慌てる。