「してないって」

「いや、誰が言ったんだよ」

「心の中の私」

「は?意味わかんねー」

「わかんなくていいよーだ」

私たちは、ババ抜きをしながらひたすら、言い合いを続ける。

そうこうしているうちに、五時になって、私はみっくんの家を出る。

「また来いよ。いつでも勉強教えてやるぞ」