「久しぶり、芽依」

俺がそういうと、芽依も笑顔で返してくれる。

「ほんと久しぶり。小学生の頃はスマホもってなかったから、連絡のやりとりもしてなかったしね」

あぁ、ほんとかわいい……。言葉で言い表せないほど。

「な、運命なのかも」

これで少しは俺のこと意識してくれるかと、期待を持っていってみるけど、ただ困らせただけみたいだった。

「冗談だよ。たまたまだろ、たまたま」

今はまだ、意識してくれなくてもいい。今は、まだ……。