高校からの付き合いである同郷の彼は、群馬の大学に進学し、私は東京郊外の大学へ。

そこそこ距離が離れてしまったことで、付き合いを続けるか、別れるかを話し合った結果、

「鈍行で片道3時間程度なら、遠距離というほどではないから大丈夫」

そんな結論で、中距離恋愛を選んだ。

最初は、お互いマメに連絡を取り合って、可能な限り、会うようにもしていた。

会いたくてもすぐには会えないという障害が、二人の恋を盛り上げたともいえる。

ただ、それはあくまで最初だけ。

何しろ、高校2年からの付き合いだったこともあり、3年目のジンクスと、中距離恋愛が重なったのは、やはり厳しかったのだろうか。

だんだん、彼からは会いに来なくなり、連絡の頻度も低くなっていった。